Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
休憩時間が終わり、練習が再開されようとしている。
「それじゃ、練習の邪魔してごめんね。」
と、みのりは手を振ってグラウンドの入口の方へと足を向けた。
「邪魔だなんて…、ありがとうございました。」
遼太郎が頭を下げると、みのりは振り返って手を挙げた。
再び前を向いたみのりが、ぬかるんだ地面に足を取られてよろけた。
それを見た遼太郎には一抹の不安がよぎったが、練習が再開されたのでそちらに戻った。
実は遼太郎は、みのりがこの第2グラウンドに姿を現した直後から気が付いていた。誘惑に負けて、一度だけみのりの方を見てしまったが、努めて練習に集中しようとした。
いつも通りの自分の姿を見てほしいという気持ちもあった。でもそれ以上に、仲間の前でみのりとやり取りをすると、みんなに自分の気持ちを知られてしまうんではないか…という気がかりもあった。
本当は、休憩になってすぐに、二俣のようにみのりの許へ駆け寄りたかったが、チームメイトに話しかけられたこともあって、それができなかった。