Rhapsody in Love 〜約束の場所〜



「反省会って、授業の講評されたりするんですか?」

「そうそう、県の地歴科の指導主事の先生が来てね、褒めて持ち上げられて、そのあと酷評されて落とされるのよ。」

「指導主事って?」

「先生の指導をする先生…ってところかな。」

「うちの学校の地歴公民科って、女の先生は先生しかいませんよね?」

「そういえば、そうね。英語や国語は女の先生が多いけど、地歴公民はね。」

「じゃあ、昨日の忘年会も女は先生一人ですか?」

「うん、そう珍しくないわよ。分掌って学校の中の係り分担では教務っていうところなんだけど、そこでも女は私一人だし。高校は女の先生自体、少ないから。」


 遼太郎は絶句した。
 男性教師の飲み会の中で、みのりが一人ポツンといるところを想像して。酒の入った男たちに、みのりが何かされているのではないかと、気が気ではなくなった。


「でも、男とか女とかはあんまり関係ないのよ。それよりも、仕事を離れて色々と話ができて、飲み会自体は楽しいし。じゃないと、夜中の2時まで付き合ったりしないでしょ。」


――まあ、たまーに、『この後ホテルに行こう』とか言ってくる〝バカ〟もいるけど……。


と、みのりは心の中では思ったが、それを言うと遼太郎が過敏に反応するのは目に見えていたので、黙っておいた。


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