Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
自分には、一生独りでいる覚悟はあるのか――。
想いを遂げられない遼太郎をずっと想い続けるということは、その間ずっと独身を貫くということだ。
遼太郎が不快な思いをせずに済むように、早くこの苦しい想いを薄れさせて、遼太郎をただの生徒と思えたころのようにリセットすればいい。
この想いを過去のことにし、遼太郎のことは忘れて、適当な人と結婚すればいい。そうすれば、自分が生きていく居場所もできるし、両親をはじめ周りの人たちも安心する。
……でも今は、こんなにも遼太郎を想っているから、他の人との結婚など考えられない。きっと当分、この想いは深まりこそすれ、消えることはないだろう。
そうしている内に、きっと婚期を逸してしまう。壮年から老年に至っても、自分は独りで生きていかなければならない。
教師という仕事をしていれば、生活には困らないし、張りのある毎日を送れるとは思う。
だけど、寄り添って一緒に生きていける人がいないというのは、どんなに不安で寂しいだろう。
遼太郎を想い続けるということは、そんな辛さにも独りで耐えていかなければならないということなのだと、みのりは改めて思った。