Rhapsody in Love 〜約束の場所〜



「はあ?もしかして、写真見たの?」

「そりゃ、見るさ。未来の義兄さんになるかもしれないからね。」


 姉の将来を心配しているというより、成り行きを面白がってるといった態度が、ありありと分かる。


「期待してくれてるのに悪いけど、私、当分結婚する気ないから。」

「えっ!?姉ちゃん、それヤバいって。いつかは結婚したいんなら、若い内から売っとかないと。もうタイムリミットだよ。」

「じゃあ、一生結婚なんてしない。」

「ええっ…!?マジかよ、姉ちゃん…。」


 毅然と言い放つみのりを、隆行は信じられないものを見るように見た。


「私はあなたと違って、ちゃんと働いてて自活してるし、お寺を継ぐ必要もないしね。」


 痛いところを衝かれて、今度は隆行の方がみのりを不穏な目付きで見据えた。


「…ふん!俺は姉ちゃんより先に結婚してやるんだからな!」


 負け惜しみのような隆行の捨て台詞に、みのりは形勢逆転とばかりにニヤリとする。


「そう言えば、彼女も元気?去年のお正月に連れてきてたよね。美緒ちゃんだったっけ?」


 みのりのその言葉に、隆行の表情はいっそう険しくなる。


「…美緒とは、あれからすぐに別れたんだよ。…姉ちゃんのせいで!」

「…あら、なんで私のせい?あの子とは、ほとんど話もしていないのに。」



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