Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
教壇をステージ代わりに、机を数個ずつくっ付けたかたまりを5つほど作り、そのかたまりに8人ずつ座って、謝恩会は始まった。
最初は、司会をする放送部の女子のあいさつ。次に、バイオリンを習っている女子の演奏と、合唱部だった女子たちのゴスペルを聴く。そこで、飲み物とサンドイッチとおにぎりが出され、昼食になった。
ものの5分でそれらを平らげた遼太郎は、謝恩会が終わるのを今か今かと、待ちわびていた。
みのりが帰宅してしまうのではないかと、気が気ではない。
別に、今日でなくても告白はできるかもしれないけれど、わざわざ学校ではない所に呼び出して、フラれてしまった場合、その後の場がもたないだろう。
それを想像するにつけても、みのりの迷惑にならないためにも、やっぱり告白は今日学校でしなくてはならないと思っていた。
食事中のざわめきの中で始まったのが、遼太郎と同じくみのりの個別指導を受けていた吉竹の、ヒップホップのダンス。さすがにこれは、教壇では無理なので、机を寄せて、教室の中央で行われた。
無愛想で無趣味っぽい吉竹に、こんな特技があったのかと、遼太郎は目を丸くする。