Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
この後も、何か計画があるのだろうか、机の上には追加の飲み物とスナック菓子などが配られ始めた。
心ここにあらずといった様子の遼太郎を、ついに見兼ねた二俣がみんなに声をかけた。
「おい!みのりちゃん。みのりちゃんも呼んでこいよ!」
――……えっ……!?
ドキン!と、遼太郎の鼓動が一つ大きく打った。
確かに、みのりにここへ来てもらえば、帰ってしまう心配はなくなる。
「そうよ!仲松先生にも来てほしい!」
間髪入れずに、宇佐美も同調した。
「それじゃあ、俺が…。」
と言って、立ちかけた白濱の肩を、背後から二俣が両手で押さえつける。
「これはやっぱり、一番お世話になった遼ちゃんが行くべきだろう。なっ?遼ちゃん。」
クラス中の視線が、遼太郎に集まった。
その中でも、二俣と宇佐美と平野、そして澄子のものが、「頑張れよ!」と励ましてくれている。
「…わ、分かった。」
そう言って、遼太郎は席を立ち、やっとのことで教室を出られた。
「それじゃ、古庄先生も呼んできてもいい?」
と言う、地理選択の女子の声を背中に聞きながら、遼太郎は職員室へと駆け出した。
遼太郎は走りながら、もう教室に戻る前に、みのりに告白してしまおうと考えていた。
我慢に我慢を強いられたみのりへの想いは、もう口を開けば溢れ出してきそうだった。