ナンパ男との恋~最終章~
長かった・・・本当に長かった。

小学生の頃は
まだ可愛気もあって
素直で、頭だって良かったのに、


中学に上がる半年前くらいから



「広樹くんと春樹くんが
他校の生徒とケンカしまして・・
うちの署で事情を聞いていますので
お迎えをお願いします」


だの、


「うちの子、広樹くんにキスされたんですよ?
なのに、振るってどういう事ですか!?」


だの、


「広樹くんも春樹くんも
途中で学校から抜け出しまして・・・」


だの、


「春樹くんが、二股をかけてると
女生徒の保護者から連絡がきまして・・」


だの・・・・・



それはもう・・・・

毎日のように

保護者だの、学校だの、警察だの・・・


電話と、訪問が

嫌というほど繰り返されて


その度に、


「あんた達いいかげんにしてよ・・・」


と嘆く私とは正反対に


「年上とのケンカなら
どんどんケンカ買ってやれよ。
まぁ・・・ガキがガキつくんねぇように
女遊びする時は気をつけろよ?」


楽観的に、そう言う輝樹。
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