ナンパ男との恋~最終章~
「輝ちゃんは?」


「輝樹は、撮影とかで
今日の夜中しか帰ってこれないみたい」


広樹も、輝ちゃんもいない?


「マジで?」


「だから、ウソ言う必要ないってば」



また笑われてしまった。



「あ、じゃ、じゃあ
春ちゃん何すんの?」


テンションが上がってくるのが自分で分かる。


「んー・・・・
テレビ観て、昼寝して
ゴロゴロ?かな。
輝樹には秘密ね」



ほんと・・・・
そんな可愛い顔で
可愛いしぐさで

母親なのに

同世代と話してるように錯覚して

変態な自分が気持ち悪い。


けど、けど・・・・



「暇なら、一緒に
出かけない?」


「いいけど、どこに出かけるの?」


よ、よっしゃっ!!

春ちゃんと2人で出かけれるなんて
滅多にない事だけに
どこに行くとか考えただけで
叫びたくなるくらい
うれしくなるのは仕方がない事だ。

こんな事なら
もっと早く起きとくべきだった・・・。

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