ナンパ男との恋~最終章~
「春樹、言っとくけど
バイクはなしね?」


「えぇっ!?何で!?」


俺の単車の後に春ちゃん乗せて・・・・とか考えてたのに これはショックを隠せない・・・。


「あんなうるさい派手なバイクの後に
こんなオバサンが乗ってたら
明らかにおかしいじゃん」


お、オバさんって・・・
自分で言うか!?

っていうか、そりゃ・・・
年齢的には、30代も後半に差し掛かったかもしれないけど
輝ちゃんもだけど、春ちゃんも
20代にしか見えないんだけどな・・

まぁ・・俺が
こんな事言ったら


「そんなお世辞言っても
何も買ってあげないよー」


とか言われるのは目に見えてるし。


・・・・仕方ないか。



「んじゃー、電車?バス?歩く?」



春ちゃんは自分の意見曲げないし
機嫌損ねて、やっぱ行かないとか言われても最悪だし・・・

何より説得する時間がもったいない。

こうしてる間に広樹が帰ってきたら
それこそ3人で行こうとか言い出しかねないし。



「んー・・・最近太ってきたから
歩こうかな・・・」



太って・・・・どこがだよ!?



思わず突っ込みそうになるけれど
グッと飲み込んだ。


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