ナンパ男との恋~最終章~
「え?友達連れてこないのって・・」


「輝ちゃんが、絶対
春さんに会わせるなって。
中学くらいで言われたよな春樹?」


「うん言われた言われた。
おかげで俺
いろんな噂たてられたもん」


私の知らないとこで
まったく・・・


「どんだけ信用してないわけ?
こんなオバサン
相手にするような人がいるわけないじゃん」


呆れたように
輝樹にそう言うけれど


「信用も何も
すぐ流されるやつがよく言うわ。
だいたい若作りしすぎなんだよ」


「若作りって・・・
輝樹も同じじゃん・・」


「たしかにねー
まだ、春ちゃんが
普通のオバサンだったら
変な心配しないんだろうけど
一緒に歩くと絶対彼女に間違われるし
仕方ないよね」


「は・・・?何?
春菜と一緒に歩くと
彼女に間違われるって?」


春樹ってば、また変な事言ってるし・・・



「ちがっ!?違う違う
間違った」


「春樹のアホ」


広樹が小声でそう春樹に言っているわけで・・・


「お前ら、春菜と出かけんの禁止な」


「え!?うそ・・冗談でしょ?」


「春樹マジ最悪・・・」


もう・・・・ほんっと・・・


呆れるを通り越して
笑いがでてしまうわ。


けど、こういうのも

悪くないかなとか思ってしまう私は

何だかんだで幸せな日々です。
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