ナンパ男との恋~最終章~
サキさんの言う通り
ショップから歩いて3分もした所にアパートがあり
その一階の端の部屋がサキさんの住居らしい。


中へ入ると、すぐにキッチンがあり
奥には8畳ほどのフローリングの部屋が1つある。


「今朝片付けたばっかだから散らかさないでよ?」


「あ、はい」


きれいに整えられた布団に
何も乗っていない机、きれいな床は

たしかに散らかす事なんてできない。


「コーヒーどうぞ」


「ありがとうございます」


「あんたさー、いつまでそんな他人行儀なわけ?」


「へ・・・?」


「それとも何、何年も昔の事を根に持って私と仲良くなんてなりたくないって?」


「そ、そんなっ・・違います」


「あっそ。じゃあ
そのムカツク敬語やめて。
吐き気がするわ」


「すいません・・・」

差し出されたコーヒーを口に運び

思わずサキさんの顔を見上げるように見ている。


何だか・・・・

昔のサキさんとはまったく違っていて・・・

あかりさんを、もっとパワーアップしたようなサバサバさがある。




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