地上182センチメートルを、キミと。






ペットボトルから口を離すと






「・・・・・・・小春、走ってる途中から物凄く顔色悪かったから、やべぇなって思ってた」






香川くんが口を開いた。






香川くんは、具合の悪そうなワタシに気付いてくれていたから、倒れた時に駆けつけてくれたんだ・・・・・。






「ごめんね、香川くん」






「だから、ダイエットなんかしなくていいって言ったんだ」






眉間に皺を作り、諭すようにワタシを叱る香川くん。






香川くんの言う通り、ワタシのダイエットなんか、無駄でしかなかった。







「・・・・・・・うん」







ちゃんと反省してるから、どうかこれ以上責めないで下さい。






虚しくて、悲しくて







巨人のくせに








泣いてしまいそうだから。
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