Polaris
「じゃ、今日これでお開きにしましょ?」

「そうだな。少し飲みすぎてしまったようだ」


中島さんの言葉に、浜崎さんとハナちゃんはホッとしたようだ。


ボーイの人にチェックしてもらい、外までお見送りする。


浜崎さんは酔いつぶれてる中島さんをタクシーに押し込む。


「ご迷惑おかけしてすいませんでした」


浜崎さんが悪いわけじゃないの、深々と頭を下げる。


「気になさらないで、また来て下さい」


あたしは自分の名刺を、浜崎さんの胸ポケットに入れた。


浜崎さんもそれに気付き、胸ポケットをポンポンと叩く。


「今度来たときは、ボトルの一つでも開けさせていただきますよ」


そう言うと、浜崎さんのタクシーに乗り込んだ。


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