可愛い彼にはご注意を!
「はぁ・・・部下に命じて柴崎柚亜に無理やり酒を飲ませ、その後をお持ち帰りって頭が痛くなります。」
「篠田は大変だね。」
「誰のせいですか?」
怒りながら言う篠田にクスクスと笑いながら書類を進めていく。
でも、正直言って昨日の柚亜の言動に驚いた。
「まさか、初めてだったなんて・・・。」
ポソリと呟いた言葉を聞き逃さなかったうちの秘書は書類を俺に投げつけた。
「痛いな。篠田・・・。」
「当たり前です。初めての人を抱いたんですから・・・。」
今時、社会人にもなって処女がいるのは驚きだった。
聞けば、彼女はバージンロードはバージンで歩くというのが夢らしい・・・。
その夢を壊してしまった俺はどうしようもない。
だけど、目の前に自分の好きな女がいれば抱きたくもなる。
俺だって男なんだから・・・。