可愛い彼にはご注意を!
「蓮、お兄ちゃん!コーヒー出来たよ。」
「柚亜、ありがとな。蓮、行こうぜ。」
「うん、ありがとう。柚亜。」
お礼を言ってリビングに行くと柚亜のお母さんがケーキを取り分けていた。
「蓮君、ここに座りなさいな。柚亜もね。」
俺の顔を見たお母さんは柚亜と俺をソファに座らせた。
こうして、改めて隣に座ると緊張が増してくる。
向かいに修哉とお母さんが座る。
「そういえば、私の名前がまだだったわね。
私の名前は柴崎結衣(シバサキユイ)って言うの。よろしくね。」
「はい、よろしくお願いします。」
頭を軽く下げると結衣さんはまたクスクスと笑った。
何か変なことをしたかな?
「ごめんなさいね。
蓮君ってあの、緒方コーポレーションの社長でしょ?」
「・・・・・・はい。」
「正直、どんなプライドが高い奴が来るんだろうって思ってたのよね。
だって、柚亜からいきなり連絡が来て結婚するって聞かされて、その上社長って・・・ビックリしたわ。」
「それは・・・すみません。」
「いいのよ。でね、蓮君って柚亜のどこが好きなの?」
結衣さんがニコニコと笑いながら聞いてくる。
その質問に隣に座っている柚亜は顔を真っ赤にして結衣さんを攻めている。