可愛い彼にはご注意を!
蓮にプロポーズされた時、蓮は私のことが好きだから結婚して欲しいって言っていた。
私は冗談だと思っていたのに、蓮は本気で私の両親にも挨拶に行ってくれた。
本当に私のことが好き・・・。
その事実が受け止められなくて私はどうしたらいいのか分からない。
私は、どうしたいんだろう?
答えの出ない思いが胸の中で残って気持ちが悪い。
「ごめんなさいね。これは、一種の私の思いだから気にしないでちょうだい。
さて、柚亜ちゃんに似合うウエディングドレスを探しましょう!」
里佳子さんは明るく言ってどれがいいかしら~と考えている。
でも、私の気持ちは明るくなれなくて少しだけ無理に笑ってみせた。
-少しして-
蓮Side
柚亜が連れて行かれて数十分後、母さんがニヤニヤしながら帰って来た。
気持ち悪い・・・。
「柚亜はどこ?」
柚亜も一緒に来ると思っていたからいないことを聞くと母さんはニコッと笑った。
「蓮の部屋にいるから、行って見るといいわよ♪」
俺の部屋という単語にピクッと反応した。
「何で、俺の部屋に通したの?」
別に見られてまずいものがあるわけでは無いけど好きな女に部屋を見られるのは正直言って恥ずかしい。
「いいでしょ、別に。
ちなみに、柚亜ちゃんって意外に胸が大きいのね~。」
クスクスと笑って言う母さんを睨んで俺は自分の部屋へ向かった。