その結婚、取扱い注意!
「……うん、あのね? 仕事のことなんだけど、ロンドン・パリの修学旅行へ添乗する社員の1人が事故で骨折しちゃって代わりに私に行ってほしいと田代部長に頼まれたの」
「ふ~ん」
ふ~んって、やっぱりよく思っていないのかも。
「日程が17日から24日までで」
「俺たちの結婚式26日だろ。近すぎるよな……賛成してやりたいけれど、添乗して戻ってすぐ式じゃ疲れた顔を出席者に見せるようなもんじゃないか?」
賛成してくれていないんだ……。
話しが分かる湊だから、賛成してくれるものと思っていた。
「そうだよね……」
添乗員としてロンドンへ行きたいと思っていた気持ちがしぼんでいく。
シュンとして目の前のビールを見つめた。
だめだめ、こんなことで湊にこんな顔を見せたらダメ。
大事な結婚式があるんだから、湊の言うことはもっとも。
私は自分を叱咤して、口元に笑みを浮かべて顔を上げた。
「ふ~ん」
ふ~んって、やっぱりよく思っていないのかも。
「日程が17日から24日までで」
「俺たちの結婚式26日だろ。近すぎるよな……賛成してやりたいけれど、添乗して戻ってすぐ式じゃ疲れた顔を出席者に見せるようなもんじゃないか?」
賛成してくれていないんだ……。
話しが分かる湊だから、賛成してくれるものと思っていた。
「そうだよね……」
添乗員としてロンドンへ行きたいと思っていた気持ちがしぼんでいく。
シュンとして目の前のビールを見つめた。
だめだめ、こんなことで湊にこんな顔を見せたらダメ。
大事な結婚式があるんだから、湊の言うことはもっとも。
私は自分を叱咤して、口元に笑みを浮かべて顔を上げた。