その結婚、取扱い注意!
「気をつけるのよ? あ、明日プレゼント持っていくから」
「はい。美里ママ、早く上に上がってください。風邪ひいちゃいますよ」
美里ママはノースリーブのラメの入ったブルーのドレスを着ている。雪が降りそうな寒さだから、風邪を引いてしまう。
「いいから早く行きなさい」
両腕を身体の前で組んで震えている美里ママだけど、私が歩き出すまでその場にいるみたい。
「おやすみなさい。パーティー、楽しんでくださいね」
美里ママから離れ、歩いているとやっぱりホストが客引きをしているところに出くわす。
「ねえねえ、お姉さん~ パーティーの帰りなの? 彼氏は? 楽しませてあげるよ。寄ってかない?」
立ち止まったらダメ。
声を無視して足早になる。声が聞こえなくなりホッとする。
その時、肩を軽く叩かれた。
「お姉さ~ん」
掠れたようなハスキーな声。湊の声に似ていなくはないけれど、肩を触られムッとなる。
「俺とあそぼ~よ」
楽しげな声が追ってくる。
「付いてこないでください!」
早歩きで冷たく言うと、背後から「クスッ」と笑い声が聞こえた。
余裕があるホストねっ。
「はい。美里ママ、早く上に上がってください。風邪ひいちゃいますよ」
美里ママはノースリーブのラメの入ったブルーのドレスを着ている。雪が降りそうな寒さだから、風邪を引いてしまう。
「いいから早く行きなさい」
両腕を身体の前で組んで震えている美里ママだけど、私が歩き出すまでその場にいるみたい。
「おやすみなさい。パーティー、楽しんでくださいね」
美里ママから離れ、歩いているとやっぱりホストが客引きをしているところに出くわす。
「ねえねえ、お姉さん~ パーティーの帰りなの? 彼氏は? 楽しませてあげるよ。寄ってかない?」
立ち止まったらダメ。
声を無視して足早になる。声が聞こえなくなりホッとする。
その時、肩を軽く叩かれた。
「お姉さ~ん」
掠れたようなハスキーな声。湊の声に似ていなくはないけれど、肩を触られムッとなる。
「俺とあそぼ~よ」
楽しげな声が追ってくる。
「付いてこないでください!」
早歩きで冷たく言うと、背後から「クスッ」と笑い声が聞こえた。
余裕があるホストねっ。