True〜新選組と消えた記憶〜
薫の問い掛けに土方は頷いたものの、何故かその表情は険しかった。
それに気付いた薫が首を傾げると、土方は少し躊躇いながら口を開いた。
土「………なぁ、薫。」
薫「ん、何?」
土「お前さ………記憶って、もう戻ってるのか?」
薫「ううん、まだ全く何も思い出せてないよ。土方さん、急にどうしたの?」
土「いや……………何でもねぇ。気にするな。」
実は、土方がこんなことを聞いたのには理由があった。
それは、遡ること数刻前のこと。
土方が自室に戻ってきたからの事だった。