True〜新選組と消えた記憶〜




土・新「「古高………?」」


郁「………古高俊太郎。私が、新選組の情報を売るはずだった者。」





土方と新八が不思議そうに首を傾げると、郁はゆっくりと言葉を紡ぎ出していった。


すると土方は、郁を見ながら"桝屋"元い、古高俊太郎を指差した。





土「ってことは、古高は何も俺達の情報は持ってないんだな?」


郁「………うん。」





頷く郁は、とても複雑そうな顔をしていた。


そして暫くすると、ゆっくり口を開いた。





郁「こんな記憶なら………思い出したくなかった。」


土「薫……………」


郁「私は、薫じゃない………」




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