LOVE School Life Ⅰ【完結】

私は誰かに触られるのを、許可しているわけじゃない。

秋人は一応、彼氏ではあるけど…。
契約彼氏。
だから、私が秋人を好きだって思えるまではまだ、何かしたいとは思わないんだ。


それって普通じゃないのかな。


好きな相手に初めてを捧げたいってのは、何ら不思議ではないって思うんだけど。


…まあ、その好きな人が出来たらって話ではあるけど。
好きな人とか、わかんないもんなあ。


「お家、着いちゃったね」


スタスタと先に歩いていたら、いつの間にか私の家まで到着していた。
後ろを振り向くと、秋人が私を真っ直ぐに見つめていた。


「…送り、ありがと」

「うん。愛ちゃんと少しでもいたかったし」

「……それじゃ」

「ねえ、愛ちゃん」


視線から逃れる様に、別れを告げようとする私を秋人が止める。
ぴたっと動きを止める私。
だけど、秋人の方を向けない。
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