極上エリートの甘美な溺愛
「どうやら慎は、俺のことがかなり気がかりだったらしい。それだけだ。それにしても、やり過ぎだろ……ま、いっか」
将平は諦めたような声を出して笑うと、玲華を抱き寄せる。
「玲華が大好きなんだ。俺の側にずっと一緒にいて欲しい」
「ずっと一緒に……」
その言葉は、玲華が以前将平に言ったものだ。
体が壊れてしまうんじゃないかと思うほどの緊張感に包まれて、それこそ決死の思いで伝えた思い。
ぐっと熱くなった目の奥を気にしながら、それでもその言葉を覚えていてくれた将平から目が離せない。
「覚えてた……?」
くしゃりと歪めた顔は、きっと可愛くないだろうけれど、それでも将平から視線をそらすことなく、涙声を気にせず。
「もう一回、その言葉を言おうと思って……でも、無理で……将平、覚えてたの?」
「ああ、言葉だけじゃない。あの時玲華がどんな表情で、どんな声で言ってくれたかもちゃんと覚えてる」
「うん……」
「きっと、一生忘れないだろうな。というより、一生、何度も言って欲しいんだ。側にいるだけじゃない。……俺がこれから開発していく車全ての助手席に乗って欲しいって思ってる」
気付いた玲華は涙が浮かんでしまう。
「返事は?」
「私が告白した時にそう言って欲しかった」
「わるい……」
「またその言葉だ……」
「あ、ほんと、わるい、いや、違うんだ」
何度も『わるい』と繰り返す将平の姿に思わずくすりと笑い声をあげた玲華は、焦る将平にぎゅっと抱きつくと、その胸に顔を埋めた。