極上エリートの甘美な溺愛
まさか篠田さんと沙耶香が。
玲華の中では、まだ信じられない気持ちも強い。
仕事で一緒にいる機会が多いのに、そんなことこれまでちっとも気付かなかった。
同期として仲がいい沙耶香から何も聞いていないことに、少し寂しい気持ちもある。
沙耶香が恋愛がらみの話をした時に、篠田さんのことが話題に出たことはないけれど、きっとふたりの間には何か特別な関係があるはずだ。
近いうちに探りを入れてみようかな。
とはいっても、どうやって……。
明るくはきはきとした印象とは違って、口が堅くてその場の雰囲気に流されることはめったにない沙耶香の口を割らせるのは大変かもしれない。
お酒に酔っているせいか、余計なお世話に違いないあれやこれやをぼんやりと考え、にやりと笑っている玲華に、将平は怪訝そうな顔を向けた。
玲華が何を考えているのか全く見当がつかないながらも、それが篠田に関係のあることだというのはわかる。
篠田の名前を出した途端、くしゃりと笑顔を浮かべた玲華を見て、将平は焦りを覚えた。
玲華と篠田には何か特別な関係があるに違いないと考え、その思いを振り払うように手元にあるビールを飲み干した。