極上エリートの甘美な溺愛
懐かしい制服に身を包み、笑顔を向けている玲華の隣には、純太が並んでいた。
さほど仲がいいわけでもなかった純太と、卒業以来会う機会もなかった将平は、その後彼がどうしているのか知らずにいた。
「みんな元気にしてるのかな。ここ何年かは年賀状のやりとりくらいしかしてないんだ」
思い返すように呟く玲華をちらりと見た将平は、気まずそうに口元を歪めた。
「俺は、それすらしてない」
「ほんと。卒業したら音信不通だってみんなぼやいてたもん。ま、それぞれ忙しかったから仕方ないんだけどね」
将平の向かい側の席から身を乗り出すように写真を見ている玲華の体温が近すぎて、将平の鼓動がどきりと跳ねる。
飲み過ぎだと誤魔化すにはまだそれほど飲んでいない。
そんな自分に、苦笑した。
「みんなどうしてるんだろうなあ。今こうして私と将平が一緒にいるって知ったらびっくりするだろうね」
目の前の玲華の視線が写真の中の誰をとらえているのか、将平は気になって仕方がない。
高校時代仲の良かったメンバーが並ぶ写真をこうやって持ち歩いていることに驚き、そして不安を覚える。
玲華と並んで、卒業証書を手にする男。
その存在が気になり思わずじっと見てしまう。
おまけに、写真の中の2人は必要以上にその距離が近いんじゃないのかと、突っ込みたくなりながら。