いつか見つけてね。
「別に、よかったのにね、濱っちさん?」


すると

「イヤ、帰ってくれて助かった。

マジ勘弁。」


まだ顔が少し固い。


店員さんが申し訳なさそうに私達の間に入ってきた。


「淡い色がお似合いかと。」

と言われて、何着か試着した。


その中で、二人がうん、と納得できる衣装があった。



膝丈のピンクのシフォンのワンピース。

肩紐も細くなく、腰にアクセントの大きなベルトがついてた。

店員さんが上に羽織るようにボレロをあわせて、アクセサリーと靴を用意した。


とっても可愛くて私も笑顔になる。


こんなデート楽しいな。


「デート楽しかった。


じゃ、着替えてきますね。」




そう言って、試着室に戻ろうとすると


「そのまま、まだデート終わってないっていうか、まだ始まってないし。」


そのまますっと後ろに立って私の方を掴んだ。

鏡に写った私と濱野さんは、まるで今からパーティーに行くみたいに見えた。


濱野さん、グレーのタキシードが似合ってる。



「そのまま行きますから。


今日はありがとう。」



そう店員に言うと私達は店を出た。

すると、ケインが出ていく私達を見つけて


「オー。美穂ちゃん、似合ってるね。

さっきのプレゼント大事にしてね。


じゃね~。」


って手を降って戻っていった。


濱野さんから


「何貰ったの?」


って聞かれたけど、答えられないよ。


さっき、下着をもらったなんて。

だから、ただ首を振った。




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