sweet memory ~奏大side~




「いやぁ、これはこれは西條副社長。この度はおめでとうございます」

「…ありがとうございます」

「聞きましたよ。お相手の方はまだ高校生だとか…。何ならうちの娘なんてどうでしょう。西條副社長とも年が近い23才ですし、話も合うんじゃないですか?」








話し掛けてきた男性の娘は、奏大の事をチラチラと恥ずかしそうに見ており、本人は満更でもない様子であった。





しかし、その発言を聞いた奏大の眉間には皺が寄っており、不機嫌そのものであった。
その親子は奏大の機嫌には全く気付かず、奏大からの返答を待っているようであった。
奏大の機嫌を察知している創や花菜はハラハラしながら見守っていた。






< 302 / 351 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop