sweet memory ~奏大side~
「あぁ、それともう一つ。うちの花菜を侮辱するなんて、雨宮家も黙っていませんよ。特にさっきから後ろで殺気を放っている次期家元がね」
「っ!?」
「おや、知らなかったようですね。花菜は僕の妹です。それから殺気を放っているのは僕の弟。雨宮兄弟と言えば、業界ではシスコンで有名な話のようですので、どうなるかお分かりですよね」
「……」
「では、これで失礼させていただきます」
そう言うと、3人はその親子の前から去っていった。
奏大達がその場から離れると、男性はその場に崩れ落ちた。