sweet memory ~奏大side~
「無理に思い出そうとしなくても良いんじゃないか?」
「でも…」
「小さい頃の記憶だ、曖昧になっているのは仕方ない。…もし、本当に忘れてしまってる事があるならば、きっといつか思い出す」
「…そうですね」
「さっ、そろそろ昼食でも食べに行こうか」
「はい!」
花菜に向けた言葉は、奏大自身が自分に言い聞かせているものでもあった。
それから2人は、レストラン街へ移動した。