『世界』と『終』  ——僕がきみを殺したら——
「のぞいてみたかった」


カーテンの奥に、心の暗部が潜んでいる気さえしてくる。


「人の出入りがある場所を、爆弾作りのアジトにはしないでしょう」


もちろんそれは承知している。


「永岡先生の住所は、手に入るか」

「ええ、明日渡します」


西森に言いよる男子生徒の中に、永岡先生のクラスの者がいるらしい。そいつから情報を得るという。

明日はXデーだ。メモに書かれていた9月×日。
「ターゲットを捕らえ、計画を実行にうつす」日。


できれば永岡先生の住所は、もっと前に入手したかった。
しかし西森に頼るしかない状況では、ぜいたくは言えない。
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