プラチナブロンドに愛されて!!



「ん、俺もホテルの仕事好きなんだろうな。そんなこと昔は考えたこともなかったけど」

「うん」

そうよね。

老舗旅館ってことで家族みんな忙しく冬真に掛かりきりなんてことはなくて兄弟もいない冬真は家では寂しい思いをしていたこともあったのかもしれない。

だから冬真は私の家に入り浸っていた。

旅館はお休みの日に泊まって楽しむ所だけど冬真にとっては家族とますます一緒に過ごすことの出来ない所だから好きとは言えなかったはず。

だけど今の冬真はホテルの仕事が本当に好きみたい。

「宿泊されるお客様を見てるとさ、やっぱりニコニコしてるんだよ。レストランに来られるお客様も。もちろん挙式されるお客様なんて琴も知ってるようにキラキラしてるんだよね。そんなの見てるとさ、あぁ、いいなって思って」

「うん」

同じだね私と。

笑顔になるお手伝いって言うか、その笑顔を見たいって思いが。

考えたら昔から冬真とは考え方が似ているところがある。

あ、冬真ほど早とちりはしないし思い込みも激しくはないけど。


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