プラチナブロンドに愛されて!!



部屋を出るとコーヒーのいい薫りが。

「パン焼くから顔洗っといで」

「うん」

顔を洗って出てくると

「ハムもベーコンもなかったから目玉焼きだけね」

「あ、ごめん。買い忘れてた」

って、なんで私が謝らなくっちゃいけないのよ。

でも文句を言う間もなく

「早く座って」

冬真がコーヒーをカップに注ぎパンにバターを塗って目玉焼きとトマトを盛ったお皿がさっと出てくる。

う~ん、冬真ってマメだわね。

嫌そうな顔もしないで、いやむしろ楽しそうに動いている。

向こうで自炊していたから慣れてるのね、きっと。

「さ、食おうぜ」

エプロン(私のエプロンをしていた)を外して椅子に座り

「いただきます」

「いただきます」

コーヒーを一口飲みパンをかじる。

目玉焼きもちゃんと半熟で

「うん、美味しい」

「よかった」

嬉しそうに笑う冬真を見てると、なんだかこっちもほわんとする。

これは昔からよね。

あの頃の可愛い少年の面影がこのすっかりイケメンになった男から浮かび上がる。



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