ムーンウォッチャーズ
綺麗な天の川が、こんなに憎らしかったのは、初めてだ。





ふと天の川から視線を外せば、満月が目に飛び込んできた。







大きくて、丸い・・・満月。



優しく、あたし達を照らしてくれてる。






なんだか無償に、泣きたくなった。









「・・・美里?」



哲が、あたしの顔を見ていた。


「どうしたんだ?ずっと空見上げて。」


不思議そうに首を傾げる。







――ねぇ、哲。


あんたが好きだよって伝えたら、笑う?




不意に胸に沸いた衝動。


でも、あたしはその衝動を押しとどめる。




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