ムーンウォッチャーズ
哲は、けっこう綺麗な顔をしている。

八代のおばちゃんおじちゃんが美形だから、遺伝なんだと思う。

桃ちゃんも可愛いしね。



でも、あたしは哲の顔じゃなくて・・・

その明るい性格とか、責任感が強いところとか、皆を笑わせるところとかに、惚れたんだ。



気付いたら、好きだった。


あたしの、初恋。






――でもね?


今、言うことじゃない。



たぶん哲はあたしのこと幼馴染としか思ってないんだろうし。





今言って、空気重たくするなんて、まっぴらだ。








あたしは哲に告白する代わりに、言うべきことが頭にぱっと浮かんだ。



それを、微笑んで口に出す。







「ねぇ、皆。月・・・見ない?」




穏やかな口調で、そう提案した。




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