【続】恋愛のやり直し方
甘い言葉だった。



男の人から『甘やかしてやる』なんて言われたことない。





こんな時どういう反応をすべきなのか……


混乱する私をまっすぐ見つめる艶のある立花さんの視線がますます私に考える余裕を与えてくれず、


ただ、うんうん。と頷くだけしかできない。




なのに、「よし。さて行くか」となぜか満足げな立花さんは、エンジンをかけ車を走らせる。



なんとか切り抜けられたとホッとする。



そして、流れていく窓の外の景色をボンヤリと眺めながら、立花さんの言っていることを反芻してみる。



たぶん全てホントに実現されるんだろうな。



立花さんなら、私の抱える問題くらい朝飯前に解決してくれるだろう。


そして、それ以降も私を甘やかせ、何か困難にぶつかれば、すぐに解決してくれるんだろう。




少し前の私が望んでいたものだ。





『温室の中の人生。』




目の前に望んでいた生活があるのに、私の心の中には

もしかしたら、友田が迎えにくるんじゃないかなんて可能性の低い希望があったりする。



自分から手放しておいて都合がいいけど……
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