3つのR
わざわざ自分にそう聞いてから、そっと携帯電話を操作する。
『おはようございます。昨日は気付かずに寝ていて、ごめんなさい。土曜日あいてますよ』
いつも日記みたいな返信になってしまって長いので、ちょっと考えたけれどそれだけの内容で送信ボタンを押した。
画面が切り替わってキラキラ光る花畑の中を飛んでいく封筒のイラスト。
時計を見上げると、いつもよりちょっと早かった。寝るのも早かったから起きるのも早かったらしい。最近はゴミ拾いが効いたのか以前より体力もついて、睡眠時間が短く深くなっているようだった。
うーん・・・どうしようかな。もう一度横になるか、諦めて起きてしまうかで悩んでいたら、枕元に置いていた携帯がぶるぶると振動しだしたのでビックリした。
「うわっ!」
大きなバイブ音を止めたくて急いで開けると、そこには着信の文字。この電話で着信ってことは、勿論相手は龍さんで――――――――――
「は、はい?もしもし?」
私は慌てたままで通話ボタンを押した。まだ朝なのに、電話がかかってくるのは初めてだった。驚いて舌まで絡まっている。
向こう側から、いつもの、低いけれど明るいトーンの龍さんの声が聞こえてきた。
『ジュンコさん。――――――――おはよ』
「え、あ・・・お、おはよう、ございます・・・」