3つのR
まだ驚いていたので最近は消えつつあった敬語で返事してしまう。な、なんか龍さんにおはようって挨拶されるのが初めてで・・・うわー、緊張してしまったわ。
思わずベッドの上できっちりと座りなおして、改めてしっかりと携帯電話を耳に押し付けた。
向こう側では、あははは、と小さく笑い声が聞こえた。ついさっきまで寝てたのか声が掠れていてそれが酷く色っぽかった。私はつい意識してしまって頬を一人で染めてしまう。
「起きてたんですね、あの・・・まだ寝てる時間だと思ってたけど・・・」
私の問いかけに、笑うのをやめてうんと答える。
『ジュンコさんのメールで起きた。昨日まだ夜早かったのに返事がなかったから気にしてて、音消してたけどメール来たの気がついたんだ』
「あ、ええと、すみません。昨日は―――――寝ちゃってて・・・」
『うん読んだ。デート、してくれるんだ?』
うわー!そう心の中で叫んだ。・・・ううううう、うわあああ~。ちょっと、やだもう。照れる、照れる、照れる。
私は電話を耳に押し付けたままで一人で真っ赤になって困る。どう返事したらいいのだろう。どうしてこの人は、こんなにも言葉が真っ直ぐなんだろうか。・・・ああ、どうしましょ。
私が無言だったので、彼は怪訝に思ったらしい。
『おーい、ジュンコさ~ん!・・・あれ、逃亡した?』
「あ、いますいます!ええと・・・はい、土曜日、あいてます、けど」
『良かった。それが言いたかっただけ。嬉しいって、言わなきゃと思ってね』
「そう、ですか」