ラベンダーと星空の約束
瑞希君はそう言ってくれたけど、ハラハラして落ち着かなかった。
みんなの歌声も話し掛けてくる男子の言葉にも上の空だった。
流星にバレたらどうしよう…
そんな不安を感じながら、女子の肩に腕を回し笑っている流星を見つめていた。
その時、制服のポケットでスマホが震えだした。
着信は大樹から。
「ごめん、電話してくる」
瑞希君に断って個室を出た。
トイレ前にあるソファーベンチに座り通話ボタンを押すと、不機嫌そうな声がした。
『出んのが遅ぇ』
「えー?
今日は私から掛けるって言ったのに、こんな時に電話してくる大樹が悪いんだよ!」
『何してた?忙しかった?』
「友達とカラオケ中」
『は…?
カラオケって…男と?』
流星も大樹も、何で男と一緒かと聞くのだろう……
そんなに心配されるほど、流されやすく見えるのかな。
女の子も一緒で、クラスの親睦会みたいな物だと説明すると、大樹は安心した。