ラベンダーと星空の約束
そう思っていたのだけど…勝ってしまった。
3ゲームの内、2ゲーム先取した方が勝ちというルールの短いこの試合、
2ゲームを連取して、アッサリ一回戦を快勝してしまった。
何で…?
私テニス部じゃないし、
時々大樹と町営テニスコートに遊びに行ったくらい……
そう考えて、テニスの相手が大樹だからと気付く。
大樹は弓道に打ち込んでいるけど、基本スポーツは何でも出来る。
バカだけど、運動神経はいいみたい。
そんな大樹と試合をしても、小さな頃は別として、女の私が勝てる筈ない。
下手くそだと思い込んでいたが、それなりの実力はあったらしい。
勝てて良かった。
このテニスウェアが、見かけ倒しにならない事にホッと胸を撫で下ろした。
柏寮の三人が祝福してくれた。
「紫ちゃんサイコー!テニス上手いじゃん。
今度僕とテニスしに行こーよ!」
「おめでとう。
月岡さんのプレーは、迷いがなくて見ていて気持ちが良かったよ」
「ビデオしっかり撮ったから。後で編集してプレゼントするよ」