ラベンダーと星空の約束
 


「みんなありがとう!
ところで…流星は?」




気になっていた流星について尋ねると、
瑞希君が何でもない事の様に教えてくれた。



「体育祭さぼるって。大ちゃん、スポーツ嫌いなんだよね。

体の事情があるから先生達も何も言わないし、体育の授業もいっつも見学。

紫ちゃんの応援も誘ったけど、眠いーってどっか行っちゃった」



「流星って…運動しちゃ駄目なの?」



「いや、運動に制限はないはずだよ。長距離走もOKって言われてるみたい。
大ちゃんの場合、ただのやりたくなーいって言うワガママ」



「そう……
流星、学校には来てるんだよね?私捜して来る」




運動制限はないと聞いてホッとしていた。

感染に気をつけることを除けば、後は普通に生活出来るんだよね?



折角スポーツの出来る体になったのに、何でサボったりするのだろう…

スポーツ嫌い…本当だろうか?




5年前の流星の言葉を思い出していた。



『大樹君は走るのが速いね…あんな風に緑の中を駆け抜けたら、気持ちがいいだろうな。

手術が無事に終わったら…僕も何かスポーツを始めてみるよ。

見ているだけでも楽しいけど、やってみたらもっと楽しいだろうな……』




大樹と青空が走り回る姿を見て、流星は羨望の眼差しを向けていた。


嫉妬や嫌悪はカケラもない、純粋な憧れを込めて大樹を見ていた…



それなのに…何でサボるの?
瑞希君の言ったスポーツ嫌いと言う理由、私には納得できなかった。



流星と話しがしたい……



< 151 / 825 >

この作品をシェア

pagetop