ラベンダーと星空の約束
 


居場所を探し、流星のクラスと保健室、屋上を覗いてみたが、見つからなかった。



他に行きそうな場所は…

思い浮かんだのは食堂裏の日陰。



あの場所で私達は毎週水曜日に、一緒にお弁当を食べていた。

流星が私の手作り弁当を美味しいと言ってくれたから…



今日は陽射しが強く夏日。
涼しいあそこは過ごし易いはず。



一度外に出て校舎を半周し、その場所へ向かうと……
いた。



大きめの段ボール二枚を並べ、その上に寝そべり、彼は静かな寝息を立てている。



話しがしたくて探していたけど、
余りにも気持ち良さそうに寝ているから起こすのをためらった。



ゆっくりと音を立てないように歩み寄り、頭の横にしゃがみ込む。



涼しい日陰の風がそよそよと吹いていて、

流星の金色に近い明るい茶色の髪が、僅かに揺れていた。



そっと髪をすくってみると、思ったよりも柔らかい。

幼い子供のように細い髪質をしていた。



脱色して金色になった髪。
脱色した上から、少し濃いめの染料を所々に重ねてある。



都会的でお洒落な色合いだと思うけど…

髪…傷んでるよ…

細く柔らかい髪の毛が、悲鳴を上げてるよ…



何でこんなに色を抜いちゃったのかな……

元々の髪色も私みたいに真っ黒じゃなく、綺麗な茶色だったのに…

勿体ないよ……



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