ラベンダーと星空の約束
瑞希君が乾杯の為のジュース注ぎ始める。
歓迎会を始めるのかと思ったが、メンバーが揃っていなかった。
寮生は5人。
まだ一人来ていない。
それに気付いた時、ちょうど5人目のメンバーが現れた。
遠慮がちなノックの後に入って来たのは、ポッチャリ体型の男の人。
「遅れてごめん!」
急いで来た様子で、額に汗を滲ませ呼吸を乱していた。
両手に下げているのはパンパンに膨らんだ紙袋。
背負っているリュックからは、ポスターのような丸めた紙筒がはみ出していた。
随分な大荷物。
何が入っているのだろう。
ジッと見ていると目が合った。
すると彼は小さな目を見開き、持っていた紙袋をドサッと床に落とした。
「そ、そこの女の子、起立!」
「え?え? はっはい!」
急に指を差され、慌てて立ち上がった。
ポッチャリした彼は、指で作った四角いフレームを私に向ける。
その中から目を細めてこっちを見ている。
上から下までじっくりと私を観察し…
それからノシノシと歩み寄り、両腕を強く掴まれた。