ラベンダーと星空の約束
 


瑞希君が乾杯の為のジュース注ぎ始める。

歓迎会を始めるのかと思ったが、メンバーが揃っていなかった。



寮生は5人。
まだ一人来ていない。



それに気付いた時、ちょうど5人目のメンバーが現れた。



遠慮がちなノックの後に入って来たのは、ポッチャリ体型の男の人。



「遅れてごめん!」



急いで来た様子で、額に汗を滲ませ呼吸を乱していた。



両手に下げているのはパンパンに膨らんだ紙袋。

背負っているリュックからは、ポスターのような丸めた紙筒がはみ出していた。




随分な大荷物。
何が入っているのだろう。

ジッと見ていると目が合った。



すると彼は小さな目を見開き、持っていた紙袋をドサッと床に落とした。




「そ、そこの女の子、起立!」


「え?え? はっはい!」



急に指を差され、慌てて立ち上がった。


ポッチャリした彼は、指で作った四角いフレームを私に向ける。


その中から目を細めてこっちを見ている。



上から下までじっくりと私を観察し…

それからノシノシと歩み寄り、両腕を強く掴まれた。



< 67 / 825 >

この作品をシェア

pagetop