ラベンダーと星空の約束
 


たく丸さんが落とした紙袋からは、沢山のアイドルグッズがこぼれ落ちていた。



入学式だった今日、新一年生しか登校していない。

彼は今まで、このグッズを買いに出掛けていたのだろう。



これがアキバBoy?

フラノではこういう人を見たことがない。

東京って不思議……



アイドルプロデュースの申し出は、丁重にお断りした。



「あのー、熱く褒めて頂き嬉しいのですが、私には無理ですから…」



「そんなことない!
君は売れる。僕が保証するよ!」



「いえ…万が一なれるとしても、なりたくないです」



「なりたくない?本当に?」



「本当に」



「ああぁぁ…短い夢だった……」




ガックリとうなだれて、しゃがみ込むたく丸さん。

本気でプロデュースしたかったんだね…

夢を壊してごめんなさい。



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