ラベンダーと星空の約束
 


「流…星…?」

怖ず怖ずと聞いた私に、大ちゃんは喜んだ。



「名前で呼んでくれんの?めっちゃ嬉しー!

亀さん以外みんな“大ちゃん”て呼ぶけど、ゆかりちゃんならOK!

今の声良かったぁ〜。俺、キュンとしちゃった〜。

ねぇ、もう一回“流星”って呼んで?」




私の両手を握りしめ、満面の笑みを向けるその顔にハッとした。



彼の右頬には笑窪があった。

5年前の私が恋した流星と同じ位置に。

それに、よく見たら色素の薄い瞳の色も同じ…




「…大文字…流星……」



「わおっ 別にフルネームで呼ばなくていいよー

…あれ?そう言えばまだ自己紹介してなかったけど…

俺のフルネーム知ってたの?何で?瑞希に聞いたの?」



「あ!……えっと…瑞希君じゃなくてそれは……

本…そう、本!
流星の書いた本を読んだから……」




咄嗟(トッサ)にごまかしてしまった。

「私だよ 紫だよ」って…言えなかった。



大ちゃんが流星…

その衝撃の事実に混乱して、どうしていいのか分からなかった。



驚き戸惑う私の前で、彼だけは無邪気に喜んでいる。



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