ラベンダーと星空の約束
「マジで!?あの本読んだの?
超嬉しー!もしかして俺のファンだった?」
「う…うん…… 」
そうではないけど、取り合えず頷いてみる。
「流星、会いに来たよ」
なんて言える心境じゃないから。
曖昧に返事をしていると、希君がフォローしてくれた。
「大ちゃん違う。
よく見て、紫ちゃんの顔引きつってるよ?
本から想像した大ちゃんのイメージと、
そのチャラ男な現実が食い違い過ぎて、困ってるんじゃないの?」
本を読んでイメージしたという所以外は、瑞希君の言うことは大体当たっていた。
今の流星はきっとこんな風に成長している…
そう思ってイメージしたのは、
亀さんの様に知的で落ち着いた、大人っぽい男性像。
それなのに現実の流星は、
真逆と言ってもいい程の、一番苦手なタイプに成長していた。
何で…
何があって、こんなに変わっちゃったの?
ショックだった。
5年も思い続け、やっと再会出来たのに…
まるで別人じゃない。
その変貌ぶりにはかなりの衝撃を受けたが、
それ以上に…
心が粉々に砕け散る程の、恐れていた事実が突き付けられた。