ラベンダーと星空の約束
部屋の前で、瑞希君が心配そうに私を見る。
「紫ちゃん…大丈夫?
気分が悪いのに、無理に連れ出してごめんね?」
「ううん、多分登校初日で疲れちゃっただけ…
私こそごめんね?折角の歓迎会なのに…」
「僕達のことは気にしなくていいよ。よく皆でああいう宴会してるから。
具合が悪くない時にまた参加して」
「うん、ありがとう」
瑞希君は廊下を歩き出し…
「あ…」と言って振り返った。
「一つだけ、聞いていいかな?」
「何?」
「大ちゃんのこと…
本で名前を知っていたと言ってたけど……それだけ?」
「それだけ…って?」
「……… いや…何でもない…
変なこと聞いてごめん。また明日ね」
◇
ベットにゴロンと横になった。
流星の部屋から抜け出して気分の悪さは回復してきたけど……
心が苦しい。
私…東京まで何しに来たんだろう……
あんな風に変わってしまった、流星なんて見たくなかった。
私を忘れているなんて、信じたくなかった。
こんな所まで追い掛けて来なければ良かった。
フラノでいつまでも綺麗な思い出の中に、浸っていれば良かったんだ。