ラベンダーと星空の約束
「はぁ …」
溜息をついて、衿元からシルバーチェーンのネックレスを引っ張り出した。
ぶら下がる紫水晶の指輪を眺める。
流星はすっかり変わってしまったけど、その石の紫色の輝きは変わらない。
キラキラと光を集めて輝く紫水晶。
それを見ながら、流星の消息を知った日のことを思い出す。
あの時は生きていてくれたことが嬉しくて、大泣きしたんだ……
生きていてくれて本当に良かった。
今もそう思う。
でも…私を忘れるなんて…酷いよ…
流星の書いた本、『ラベンダーと星空の約束』
それを読んだ時、ヒロインの少女は私だと思った。
流星と私の恋物語が綴られているんだって…そう思ったのに…
私って馬鹿…
心臓手術が終わったのに、会いに来てくれないのは、
本の結末のように悲しい未来予想に悲観しているからだと、
都合よく解釈するなんて……