真琴と『ぼく』の恋愛日記



それから私達3人は食堂に向かった。



香川君は緊張しながら、いろんな話をしていた。



その様子を隣で面白そうに千裕が笑ってる。




女の子みたいなしゃべり方するなぁ。



『ぼく』って言葉がぴったりだわ。



『森田さんは…か、彼氏とか…いるの?』



『いないよ。』



なんですぐそういう話になるかなぁ…。



って、私が変わってんのかもね。



でも、自分の恋愛話はどうも苦手。



追求されるのも好きじゃないし。



『香川君。違う話して。人に自分の恋愛を追求されるのは嫌いなの。話したくなった時に、ちゃんと言うから。』



『う、うん…ごめん……。』



『翔太、ちょっとはやトチりしちゃったね!これから、いくらでも話す機会あるし、仲良くなれるよ!ね?』



『うん。ありがと、ちぃちゃん。』



そう言いながら、少年のようにキラキラと瞳を輝かせ、千裕に微笑んでいた。



きっと、純粋で優しい心をもった、本物の『少年』なんだろうな…。




って、なに考えてるんだろ…。



私らしくない…。



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