真琴と『ぼく』の恋愛日記
『そうなんですね。ありがとうございます。』
『真琴の今日のメニュー、きつそうよ!』
『マジですか?頑張らないと!』
メニューとにらめっこしながら、男子の部室に向かって歩いていると、上の部室から罵声が聞こえてきた。
『ちょっと!遅いんだけど!!15分前には着替えて、用具とかの準備しろっていつも言ってんじゃん!!』
彩さんの声だ。
彩さんは女子部のキャプテン。
『すみません…。』
また、怒られてるし。学習しようよ。
『真琴を見習いなさいよね!いつも1番にきてんじゃん!!』
ドキッ!!!
彩さん…私を引き合いに出さないでよ。あとが、面倒なんだし。
そんな事を思いながら、部室の前に貼ってあった全体メニューをチェックしていた。
『よっ!真琴!おはよう。』
そう言って、腕組みしながら男子部キャプテンの岡崎さんが、メニューを見に近付いてきた。
『おはようございます。』
『相変わらず、美人だねぇ!』
この人、いつもこんな感じ。女の子大好き。
でも実は、彩さんとも真剣に付き合ってる。
高跳びにリレーのアンカー、100m200mとなんでもこなせて、それなりに成績も残してるすごい人なんだけど。
ちょっと変わってる。