真琴と『ぼく』の恋愛日記
そんな2人の言葉に少し憂鬱になりながら、いつもよりきつめのメニューをこなしていった。
私の専門は、ハードルと200m、そしてリレーのアンカー。
専門種目が多いほどメニューも増えるから、休む暇なくやらないと、みんなを待たせる事になる。
リレーの練習は決まって最後で、唯一2年でメンバー入りしてるのは私だけだから、先輩達を待たすわけにはいかない。
『真琴!バトン用意して。』
『はい!』
彩さんのこの一言を合図にリレーが始まる。
今日は15本だって……
きつい……。
そして、いつもリレーが始まる頃に、サッカー部や野球部はちょうど終わる時間だから、陸部のトラック近くに来て見学してる。
先にバトン練習を終えた男子の先輩達が、トラックに出て走り始めた。
私達はその間、トラック横の直線レーンでバトン練習をしていた。
私はアンカーだから受けるのみ。
だけど、これがうまくいかないと、レースやタイムに大きく影響する。
けっこう重要な練習なんだよね…。