曖昧な温もり
私の両手を1つに纏めあげた葛城は私の首筋に唇を寄せた。舌先でツツーと上から下になぞられただけでゾクゾクと体が疼く。
「や、…めて、よ」
「その顔、やめて欲しいなんて言ってないぜ」
葛城の言う通りだ。私の体はすでにもっと触れて欲しいと叫んでる。私の心を読んでいるかのように、今度は唇に優しいキスが降りてきた。
歯列や唇を舌でもて遊んでいたかと思えば、今度は口内を味わうように侵し始める。
ぴちゃぴちゃと音が立つ度に私の中心は濡れていく。唇を離した葛城は私を見つめ口角を上げる。
「噛むんじゃなかったのかよ」
「……っ」
いつの間にか拘束されていた手は解かれていて葛城の手は私の髪を撫でていた。
髪にあった手を滑らせ胸を包み込んだかと思ったら優しく揉まれる。指の腹で主張している突起を擦られれば私の口からは甘い声が漏れた。
そして一気に剥がされた衣服。恥ずかしさが顔を出す暇もなく与えられる刺激に私は夢中になっていく。